【第1回】RaspberryPiの準備

2022年3月21日月曜日

webサーバー

 RaspberryPiの準備



 「RaspberryPiを使ってWebサーバーを立てる」第1回はWebサーバーを立てるにあたって必要な準備をしていきます。全体の目次はこちらです。

 〇目次

  1. 用意するもの
  2. SDカードにCentosをダウンロードする
  3. RaspberryPiの起動
  4. 言語・キーボードの日本語化
  5. rootパーテーションの拡張

 〇今回使うコマンド

  • suコマンド(初めて)
  • yumコマンド(初めて)

 1.用意するもの

  • RaspberryPi3b+
  • SDカード
  • RaspberryPiの電源

 2.SDカードにCentosをダウンロードする

 まず初めにSDカードにOSをインストールします。CentosにはCUIだけでなくGUIもあります。GUIの方がやりやすいので今回はGUIをダウンロードしてみます。ここ(山形大学)からダウンロードしましょう。「GNOME(グノーム)」というのがいわゆるGUIです。(KDEもGUIのようですが今回はGNOMEを使います)

追記:
上で紹介した山形大学のミラーサイトはアクセスできなくなっていたので以下のミラーサイトを使ってみてください。

ちなみに、ミラーサイトは他にもたくさんあります。万が一2つめのミラーサイトもアクセスできなくなった場合は下のミラーサイトリストのページから適当に探してください。

raspberry pi4 を使う場合は、ファイルの末尾に 「-4」がついているものをダウンロードしましょう。現時点ではこのブログで紹介するGUIを使ったやり方はできないようです。


 適当な場所にダウンロードしてください。
 ファイルがダウンロードできたらSDカードに書き込みます。SDカードへの書き込みは「Raspberry pi imager」を使います。

 windowsの人はDownload for Windows、Macの人はDownload for macOSをクリックしてソフトをダウンロードしましょう。出来たら先ほどダウンロードしたCentosのファイルのアイコンがRaspberry piになっていると思います。ダブルクリックしてください。書き込むSDカードを選択したのち、「WRITE」をクリックして書き込みましょう。


 3.RaspberryPi の起動

 RaspberryPiにSDカードを入れたら電源入れましょう。起動したらwelcome画面が出てきて言語選択のウィンドウが出ますが、日本語がないのでとりあえず英語で進めます。後で日本語にします。「Next」をクリックしましょう。


 今度はキーボードの設定ですが、これも最初は英語で進めます。後で日本語にします。「Next」を押しましょう。

 そしてWiFiに接続する画面が出ます。WiFiを使う場合はここで設定しましょう。有線のイーサーネットを使う人はスキップしてください。

 次に位置情報へのアクセスを許可するかの画面が出てきます。正直どっちでもいいので好きな方を選んでください。

 タイムゾーンの設定は日本を選びましょう。

 今度はGoogleアカウントなどの設定画面が出てきますが関係ないのでスキップを押しましょう。

 次にアカウントの設定です。好きな名前を入力してください。この名前は色んなところで使います。

 パスワードの設定をします。このパスワードはRaspberry pi起動時や管理者権限の時に使います。

これでとりあえず初期設定が終わりました。

 4.言語・キーボードの日本語化

 最初は日本語の選択がなかったのでこれから日本語化させていきます。まずターミナルを開きます。これはWindowsで言うコマンドプロントです。左上の「Applications」を押しましょう。

 次にメニューの中から「System Tools > Terminal」を選択します。

 ターミナルが開いたらまず管理者権限(root権限)でコマンドを実行するために以下のコマンドを入力します。このパスワードは先ほど入力したパスワードではなく別のパスワードです。初期設定で「centos」になっています。
$ su -
Password:
#

 今使ったコマンド「su」について軽く説明します。

 suはユーザーを変更するコマンドです。環境というのはコマンドの履歴などです。(履歴は十字キー↑↓で見れます。)
 さらに詳しく知りたい方はこちらのブログを参考にしてみてください。

ちなみにパスワードの変更は以下のように打ってください。
#passwd

 日本語化の設定をします。ターミナルで以下のコマンドを実行しましょう。何度か「y/N」と表示されますが「y」と入力しましょう。

# yum install ibus-kkc vlgothic-*
 
 今使ったコマンド「yum」について軽く説明します。
 yumはパッケージの管理をするコマンドです。オプションやコマンドなどについてさらに詳しく知りたい方はこちらのブログを参考にしてみてください。

 ここで「another app is holding the yum lock」と表示されてループする場合は再起動しましょう。再起動する場合は「reboot」と入力します。
# reboot

 インストール出来たら左上のApplecations > System Tools > Settings をクリックします。

 設定のメニューからRegion & Languageをクリックし、それぞれの項目を変更します。

 以下の画像のように設定しましょう。「Restart...」をクリックして再起動させます。

 再起動したらログイン画面が出てきます。自分のユーザーを選択してパスワードを入力します。このパスワードは一番最初に設定したパスワードです。

 フォルダーの名前を日本語にするか聞かれるので更新しておきましょう。多分どっちでもいいです。

 5.rootパーテーションの拡張

 現在の状態では容量が少ないので次のコマンドでルートパーテーションを拡張させます。
# rootfs-expand

 以上で準備終わりです。次はネットワークの設定をします。

  <目次                               第2回>

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大学3年。小学のころから電子工作が好きです。現在はIoTデバイスの制作やドローンの制作などをしています。

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